八重山(演劇部門)に優秀賞 全国高文祭


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 【長崎で内間安希】第37回全国高校総合文化祭は最終日の4日、八重山高校演劇部が演劇部門で優秀賞を受賞し、8月に東京の国立劇場で開かれる優秀校東京公演出場を決めた。

放送部門では那覇国際高校映画研究部がビデオメッセージ部門で昨年度に引き続き優秀賞を受賞した。アナウンス部門では八重山高校の丸山映実加(えみか)さん(3年)、朗読部門で同校の平良実里(みのり)さん(2年)が審査員特別賞を受賞した。
 創部からわずか約2年半の八重山高校演劇部が演じたのは、高校生らが文化祭の出し物を決める過程を描いた「0(ラブ)~ここがわったーぬ愛島(アイランド)」。ユーモアたっぷりの演技に、会場からは大きな笑いが湧き起こった。部長の大嶺綾楓(あやか)さん(3年)は「受賞が信じられない。国立劇場出演が楽しみ」と声を弾ませた。
 那覇国際高校映画研究部は若い男女の恋心を描く映像作品「島恋」を発表した。初めて監督を務めた比嘉沙季(さき)さん(2年)は「制作を手伝ってくれた先輩や後輩に感謝の気持ちでいっぱいだ」と強調。絵コンテ担当の上地媛子(ひめこ)さん(2年)は「審査員がカット割りを褒めてくれた」と笑顔で話した。
 八重山高校の丸山さんは「八重山の伝統工芸品」と題し、ミンサー織りについて紹介。平良さんは石垣島出身のIT企業社長・今井恒子さんの著書「ウミンチュの娘」を朗読した。