原爆正当化は神話にすぎず ストーン氏、資料館見学


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原爆が落とされて廃虚と化した市内の写真に見入るオリバー・ストーン監督=4日、広島県の広島平和記念資料館

 【広島で与那嶺路代】ベトナム戦争を題材にした映画「プラトーン」などで米アカデミー監督賞を2度受賞し、社会派の映画監督として知られるオリバー・ストーン氏が4日、来日した。

最初の訪問先である広島県で、広島平和記念資料館を見学した。
 見学後、ストーン氏は報道陣に「原爆投下が正しかったというのは神話にすぎない。広島を忘れてはならない。正しく記憶されなければならない」と語った。さらに「今、米国のアジア軍事化がかつてないほど進んでいる。世界にとって非常に危険だ」と警鐘を鳴らした。
 ストーン氏はこの日、韓国の済州島から日本に入った。平和記念式典や原水爆禁止世界大会に出席し、被爆者との対話も予定している。7日に長崎へ移り、東京訪問後、13日に来県する。14日に沖縄コンベンションセンターで琉球新報社主催のシンポジウムに出席する。