夏休み 虫遊び堪能 座間味さん、子どもへ無料配布


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趣味で育てたクワガタなどを子どもたちに無料で譲る座間味真さん=1日、名護市の名護青少年の家

 【名護】趣味の昆虫飼育を通して、子どもたちに自然や生き物への興味を持ってもらおうと、名護市屋我の座間味真さん(64)=沖縄昆虫同好会会員=が7年前からカブトムシやクワガタの幼虫、タイワンキンギョを名護市内の子どもに無料で配っている。

昨年はクワガタ400匹を子どもたちに譲った。座間味さんは「昆虫を育てながら自然や生き物、命への観察力をつけて、科学の心を養ってほしい」と話した。
 知人からクワガタの幼虫をもらって育て始めたのがきっかけで「子どものころに虫を探したのを思い出して」夢中になった。数が増えたため、里親探しとともに学童や保育園に分けたところ、口コミで広がった。
 昨年はクワガタ400匹、カブトムシ60匹、タイワンキンギョ2千匹を育て、繁殖用に残した一部を除き、子どもたちに分けた。ことしも同数程度を予定している。
 ことしも8月末から9月にかけて子どもたちに幼虫を分ける予定だ。座間味さんは「理科への興味を持つきっかけは簡単なことから始めたほうがいい。見るだけでなく、たくさん触って育ててほしい」と話し、理科好きの子どもが増えることを期待した。配布先はほぼ決まっている。