着陸帯6ヵ所建設 伊江補助飛行場 オスプレイが使用


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 【伊江】米軍伊江島補助飛行場内で、新たに6カ所の離着陸帯が建設されていることが6日、米軍などへの取材で分かった。

米軍は琉球新報の取材に対し「(離着陸帯の)建設はオスプレイを含む垂直離着陸が可能な米軍機の訓練を促進する」と回答し、オスプレイが使用する離着陸帯であることを明らかにした。一方で、離着陸帯の新設とオスプレイ追加配備との関係や訓練増の可能性については答えなかった。
 米軍によると、着陸帯の建設はことし初めに計画が始まった。7月から建設を開始し、工事の終了は秋ごろとしている。これまで米軍伊江島補助飛行場内で着陸帯として使用されている区域は、6カ所ある。
 新たに建設された離着陸帯のうち、二つは、砕かれたサンゴ礁を敷き詰めたもので、残り四つはアルミ製のパッドを敷いたものだ。米軍は「(着陸帯の)建設は海兵隊の遠方での飛行訓練を可能にする」とした。
 許可を得て基地内の牧草地で牧草を刈っている複数の住民によると、現場では5~6月にかけて準備工事が始まった。8月上旬に牧草地に入った畜産農家の50代男性によると、着陸帯ごとに大きさが微妙に異なり、離着陸帯間の土地も含めると約1万4千坪になる。男性は「牧草地はほとんど使えなくなった」と肩を落とし「新たな着陸帯の建設は負担増以外の何物でもない」と話した。