遺跡発掘現場に“ゆるキャラ” 地元・東江中生がパネル


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オリジナルゆるキャラを描いたパネルを、発掘現場に並べる東江中の生徒=2日、名護市東江

 【名護】名護市東江の溝原遺跡発掘現場に、東江中学校の生徒がデザイン・制作したオリジナルゆるキャラのパネル9枚が展示されている。

ひんぷんガジュマルやパイナップルなど名護、やんばるの名物を若い感性で描いた。調査が終わる2014年2月まで展示される。
 パネルを制作した東江中美術部(16人)の生徒13人が2日、現場と道路を仕切る柵にパネルを取り付けた。ゆるキャラは、1学期の美術の授業で2年生が考案し、美術部の生徒が横180センチ、縦90センチの板にペンキで描いた。
 猫をモチーフにした「にゃご親方」、ガジュマルにちなんだ「がじゅぼう」、パイナップルを擬人化した「フレッシュくん」、オリオンビールやジョッキをデザイン化した「オリビー」など力作が並ぶ。「フレッシュくん」を考えた美術部の比嘉佳吾君(2年)は「沖縄の食べ物や文化を知ってほしい」とアピール。3年生の伊芸梨里さんは「ゆるキャラで名護のいいところが伝わればうれしい」と話した。
 企画した名護市教育委員会文化課は「なじみの薄い発掘現場が多くの市民に親しんでもらえれば」と期待している。