全試合出場で活躍 デフ五輪バレー銀・高良美樹さん


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 7月24日からブルガリアで開催された聴覚障がい者のオリンピック「デフリンピック」夏季大会に、女子バレーボール競技の日本代表として出場した豊見城市出身の高良美樹さん(22)=四国学院大学4年=が7日、琉球新報社を訪れ銀メダル獲得を報告した。

高良さんは手話で「周囲の応援があってメダルを獲得できた」と感謝し、デフリンピック出場を目標とした競技の普及に取り組むことをあらためて誓った。
 セッターの高良さんは12カ国が争う予選リーグから決勝戦までの全8試合に出場し活躍した。
 最も印象に残るのが1日の準決勝・米国戦だった。米国に1セット目を先制された。2セット目は30点台までジュースにもつれ込む場面で出番を迎えた。「頭が真っ白になるほど緊張した」が、レシーブをうまくつなげた。2セット目から3セット連取し、逆転勝ちした。
 遠征費用の工面など多くの支援を受け、出場できた。高良さんは「感謝の気持ちでいっぱいだ。デフリンピックの存在を沖縄の子どもたちや多くの人に知らせるためにも、活躍していきたい」と飛躍を約束した。

高良 美樹さん
デフリンピックに出場した高良美樹さん。ウクライナとの予選=7月28日、ブルガリア