2013年度九州中学校体育大会は8日、各地で7競技を行った。バレーボールは男子の佐良浜が5位決定戦で宮之城(鹿児島)に敗れ、全国出場を逃した。
陸上は女子2年800メートルの宮城亜支亜(桑江)が予選、決勝ともに県中学新記録を出し、3位入賞した。剣道は女子浦添が2位で予選リーグを通過したが、決勝トーナメントは初戦敗退だった。ハンドボールの神森は、男女ともベスト4に進出。軟式野球の西原と、サッカーの石嶺はそれぞれ9日の準決勝に駒を進めた。
◆佐良浜/先取も第2Sに壁
勝てば全国大会出場の5位決定戦、宮之城(鹿児島)との戦いとなった佐良浜の立ち上がりは、圧勝を予感させるものだった。エース・上原優人が高い打点から鋭角のスパイクを放てば、対角の石原聖哉もサウスポーを生かした力強い攻撃で、第1セットは25―12の大差で圧倒した。
一転、第2セットは「いつもここで崩れる」と、濱川崇監督が恐れた通りになってしまった。粘る相手にミスを誘われてこのセットを落とすと、後がなくなった最終セットは、追い打ちをかけるように上原の足が悲鳴を上げた。「両足がつってしまった」。主力を失ったチームは焦り、「自分が決めなければ」と追い込まれた石原のスパイクもことごとくラインを割った。
あと一歩のところで大舞台への切符を逃した上原は「悔しいです」と、男泣き。それでもチームで唯一、バレーをやるために宮古高へ進学を決めているエースは「技術も体力も付けて高校でも頑張りたい」と、さらなる飛躍を誓った。
(仲本文子)