ハンセンまた山火事 事故後3度目 地元首長ら批判


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 【金武】米軍キャンプ・ハンセン内の金武町側にあるレンジ2付近で9日午後0時半ごろ、米軍による実弾射撃訓練が原因で山火事が発生した。沖縄防衛局などによると、米軍のCH46ヘリが放水などを繰り返し、同日午後4時25分に鎮火した。

 ハンセン内の宜野座村宜野座では5日、米軍ヘリ墜落事故が起きた。墜落による火災で米軍が消火作業を実施したにもかかわらず、その後、8日までに2回出火している。同じ基地内で火災が相次いだことに、住民ら関係者から批判が相次いでいる。
 儀武剛金武町長は「墜落事故が起きた数日後の訓練で、火災を発生させるとは何事だ。緊張感が足りないのではないか」と批判した。宜野座村の當眞淳村長は「山の木々は地域の資源であり財産だ。これ以上、山火事を起こさないよう万全を期してほしい」と訴えた。

実弾射撃訓練が原因で出火し、米軍キャンプ・ハンセン内のレンジ2付近から立ち上る煙=9日午後0時55分ごろ、金武町