「まちまーい」伸び悩み ガイド足りず、周知も不足


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「那覇まちまーい」に参加する県内観光関係者ら=6月27日、那覇市首里

 観光ガイドと一緒に県内各地の街並みを散策する着地型観光商品「まち巡り(まちまーい)」が県内各地で実施されているが、那覇市を除けば、周知不足などで参加者数が伸び悩んでいる。

 県内18市町村の観光協会でつくる沖縄まちまーい協議会(佐久本武会長)は、那覇市や沖縄市など9市町村の36コースを選択し、ことし4月からJTB沖縄を通して委託販売している。だが、7月までの約4カ月間の参加人数は40組277人にとどまっている。
 同協議会によると、現在県内ではまちまーいコースが100以上ある。
 2010年から「那覇まちまーい」をスタートした那覇市観光協会は現在、毎日23コースを実施し、毎月の平均参加者数は約650人。しかし、那覇市以外は認知度が低く、ガイドも足りないため、提供数が3~5コースに限られて参加者数も少ないという。
 同協議会の担当者は「今後、行政に支援を働き掛けるほか、いろんな旅行関係社にも販売の協力を求めたい。さらに、各地域の人気コースなどを紹介する共通パンフレットやホームページを作成しPRしていきたい」と述べた。