2013年度九州中学校体育大会は10日、各地で5競技を行った。バドミントンは男子ダブルスの新里智司・田場盛吾組(越来)が県勢初の頂点に立ち、越来は団体でも県勢として初めて準優勝を果たした。
水泳は女子自由形50メートルで藤愛海(浦添)が27秒27で優勝を飾り、ソフトテニスは女子個人戦で川田楽々・高嶺彩羽(川平)が準優勝だった。バスケットボールの男子あげなは代表決定戦に勝利して3位となり、全国大会出場を決めた。
◆全国向けさらなる高み 新里・田場組、県勢初V
沖縄のバドミントン界に期待の新星が現れた。男子ダブルスで新里智司・田場盛吾組が県勢として初めて優勝し、団体でも県勢初となる準優勝を果たした。
九州の大舞台で存在感を発揮した2人だが、ダブルス決勝は「団体の疲れもあって、相手の速さに押されてしまった」(田場)。第1ゲームを先取される苦しい立ち上がりだった。
それでも新里は「絶対に九州1位として全国に行きたかった」。第2ゲーム終盤から、それまでの速さ重視のプレーから一転、緩急をつけた作戦に変えると、12-16の4点を追う状況から連続得点で逆転に成功。完全に主導権を握った2人は第3ゲームも奪い、沖縄バドミントンの歴史に名を刻んだ。
田場は団体でもダブルスの力を見せつけた。団体でペアを組んだ新垣渉主将が後ろからスマッシュを放ち、返球の甘くなったところを田場が決めるセオリー通りのプレーで圧倒した。
2部門で表彰台に上った新里だったが「ダブルス優勝はもちろんうれしいけど、団体は決勝で負けてしまった」と、納得はしていない様子。
田場も「全国に向けて体力面などの課題が見つかった」と、さらなる高みを見据える。
※注:高嶺彩羽の「高」は旧字体