与那国町長選、外間氏3選 自衛隊配備推進訴え


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3選の知らせを受け、支持者らと万歳して喜ぶ外間守吉氏(右から2人目)=11日午後9時10分ごろ、与那国町祖納地区の選挙事務所

 【与那国】陸上自衛隊の沿岸監視部隊配備の是非が争点となった与那国町長選は11日投開票され、自衛隊配備推進を主張した自民党現職の外間守吉氏(63)=公明推薦=が553票を獲得し、是非を問う住民投票の実施を訴えた無所属新人の崎原正吉氏(65)=社民、共産、社大推薦=を47票差で破り3選を果たした。

投票率は95・48%で、2009年の前回より0・55ポイント低下した。外間氏は「民意は示された」と語り、住民投票は行わず自衛隊配備を進める考えを強調した。
 選挙戦で外間氏は自衛隊誘致で焼却炉や陸上競技場などのインフラ整備が進むと訴えたほか、防衛省への町有地賃貸料を活用した給食費無料化、妊産婦の渡航費支援を強調。配備に伴う経済効果を前面に出した主張で支持を獲得した。
 当日有権者数は1128人(男性569人、女性559人)で、投票総数は1077票。無効票は18票だった。
 外間氏は11日夜、「民意は得た。自衛隊配備は強く進める」と語った。崎原氏が訴えていた住民投票の実施については、「民意は出たので、住民投票は全く考えていない。反対の人は最後まで反対だろうが、理解をいただくようにする」と語った。
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 外間 守吉氏(ほかま・しゅきち)1949年10月8日生まれ。与那国町祖納出身。沖縄国際大卒。福山海運元代表。78年町議初当選、4期務め86年から町議会議長。2005年町長選で初当選した。
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▽与那国町長選開票結果
当 553 外間守吉 自民現2
  506 崎原正吉 無新
(選管最終)