県系の高良さんら国籍取得向け来日 比残留日本人9人


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高良アントニオさん

 【東京】戦時中の混乱でフィリピンに残された残留日本人ら9人が日本国籍取得のため来日している。8、9日の両日、東京家庭裁判所で就籍申立許可を求めて面接を受けた高良アントニオさん(68)=バキラ市=の父親は県出身。

アントニオさんが生まれる前に戦後捕虜として収容され、沖縄に戻っていたことがNPO法人「フィリピン日系人リーガルサポートセンター」の調査で判明した。アントニオさんは「就籍を認めてもらい、沖縄を訪れたい」と話している。
 11日、残留日本人らの来日を実現させた同センターが新宿区四谷の主婦会館で「フィリピン残留日本人2世と語る会」を開催し、国籍の早期回復に向けた取り組みを確認した。今回来日した残留日本人のうち、身元が判明したのはアントニオさんのみ。同センターは残り8人について引き続き調査する。
英文へ→Nine Japanese people left behind in the Philippines visit Japan