【中国時報】狂犬病、中国から感染か 台湾大教授が見解


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 台湾大学獣医学科の費昌勇教授はこのほど、6月に発見された狂犬病は、遺伝子からみても、中国大陸から持ち込まれた可能性が非常に高く、おそらく3年ほど前に感染が始まり、1、2年の潜伏期間を経て発症したという見解を明らかにした。

 52年ぶりの症例の発生について、一部にはかつての撲滅の認定自体を否定する見方もあるが、費氏は半世紀にもわたり、1件も発見されないことはあり得ないと否定。
 感染経路については、野生動物の密輸によるものという見方が強い。
 撲滅の方法としては、餌に混ぜて野生動物にワクチンを投与する方法が有効だが、莫大(ばくだい)な予算を必要とするため、感染したイタチなどの9割が死んだ後の投与が検討されているが、それまでに他の動物に感染が拡大しないか危惧されている。