桜 咲き誇る街に 名護、再生へ育樹事業開始


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サクラの周囲に生える草を刈る参加者ら=10日、名護市の名護城公園付近

 【名護】名護市のシンボルの桜が咲き誇る街を目指し、市や名護さくらの会(喜屋武忠信会長)が中心となり「名護さくら開花促進プロジェクト」が始まった。

10日、プロジェクトの一環として名護城公園周辺など市内10地区で、育樹活動を実施し約600人が参加した。市の一大イベント「名護さくら祭り」に満開の桜を咲かそうと市を挙げて取り組んでいる。
 市によると、近年さくら祭りのメーン会場となる名護城公園周辺で、祭りの時期に桜の成育が悪く、来場者から「さくら祭りなのに桜が咲いていない」などの声が聞こえるようになったという。そこで、花見客の期待に応えようとプロジェクトが始まった。
 名護城公園周辺で行われた育樹活動には市やさくらの会、建設関係団体、地元区民ら約150人が参加。周辺にある400本超の桜の木を対象に、雑草やツルなどの除去、肥料やりなどをした。
 参加した屋部小1年の川田湧斗君(6)、実りの里保育園に通う玉城陽太君(5)は協力して草を刈り「桜の花がいっぱい咲いてほしい」と願いを込めた。
 今後は公共施設や道路沿いへの植樹、優良苗の育成を進め、各家庭に苗を配布し市民による桜育成を支援する。