基礎力 学生のうちに 浦添で坂東さん講演


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 「“生きる力”を考える次世代共育フォーラム」(県主催)が6日、浦添市のてだこホールで開かれ、約770人の教育関係者らが参加した。

昭和女子大学学長の坂東眞理子氏が「『おとなの品格』今、キャリア教育に問われていること」と題し、社会人としての基礎力を学生のうちに身に付けさせる教育の在り方について講演した。
 昭和女子大学では、1年次よりキャリア教育に力を入れ、卒業生の就職率が全国の女子大の中で3年連続1位だという。
 坂東氏は、学生のうちに身に付けるべき力として(1)グローバルに通用する力(2)外国語運用能力(3)IT運用能力(4)コミュニケーション能力(5)問題を発見し、解決する力(6)最後まで物事をやり抜く行動力(7)自分を大切にする力-の七つを挙げた。
 その上で「知識や技術よりも、社会に出た後で職業人としてやっていく力を身に付けることが重要だ」と述べた。
 また、学生が社会に出る際に「お金を稼ぐことや自立することだけを目標にする」のではなく「身に付けた知恵や力を他人のために生かすことが『おとなの品格』であり、(そのような人材を育成することが)教育の目標でもある」と強調した。

坂東眞理子さんの講演に聞き入る参加者たち=6日、浦添市のてだこホール
坂東眞理子さん