離島、貯水10%台 干ばつ、県が対策会議


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干ばつによる県内への影響を報告する危機管理対策本部会議=14日、県庁

 県内農産物や貯水率に干ばつの影響が出ているとして県は14日、危機管理対策本部会議を開き、庁内部局での情報共有と連携強化を確認した。県によると、同日現在の本島内で国、県が管理する10ダムの貯水率は84・4%。平年を8・5ポイント上回るが、離島では著しく低下している地域もある。

 県生活環境部からは生活用水について、22日から夜間給水制限(午後9時~午前6時)の実施を決定している久米島町の儀間ダムが、貯水率10%ほどとなっていることが報告された。約7日分の貯水量で、町では防災無線やラジオなどで節水を呼び掛けている。
 農業用水については、県農林水産部が北大東島の貯水池の貯水率が10・3%、南大東島も14・0%にまで落ち込んでいると報告。サトウキビの葉の先枯れも進行していることから、トラクターによる水の運搬などを実施している。
 高良倉吉副知事は「各部局で情報収集し、連携して対応していってほしい」と指示した。