泡瀬に商業施設検討 イオン、ショッパーズ跡地取得


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 全国で近隣型ショッピングセンター(SC)を運営するイオングループのイオンタウン(千葉市)が、4月に営業を終了した沖縄市高原の商業施設「ショッパーズ泡瀬」の所有権を取得し、同跡地へのSC建設へ向けて周辺商業圏のニーズや消費動向などを調査している。

 同社の広報担当者は「全国展開している中で候補地の一つとして土地を取得した。周辺を調査している段階で、建設のめどもまだ持ち合わせていない」と説明。出店方向が決まり、事業内容や施設規模などが固まれば、行政手続きに入るという。同商業施設はことし5月15日付でダイエーから所有権を取得した。敷地面積は1万6千平方メートル。
 イオンタウンは現在、全国に116店舗を構え、県内では昨年11月に南城市大里に開店した第1号のSCでマックスバリュを核店舗に34の専門店を抱える。
 イオングループのイオンモールは北中城村に県内最大規模の大型複合商業施設を2015年春に開店する予定だ。今回の泡瀬でのSC検討はその近隣地域になるが、イオンタウン広報担当者は「施設の形態が全く異なる。モールは広域を対象にした長時間滞在型で、イオンタウンは生活日用品などを中心に取り扱う近隣型SC。商圏は重ならない」と話した。
 ダイエーが1994年11月にハイパーマート泡瀬店を開業し2002年5月に営業終了。その後しばらく休業した後、03年3月から商業施設のショッパーズ泡瀬として改装開店したが、中核テナントが契約満了に伴い相次いで退店するなどし、ことし4月末で営業を終了した。