戦争体験の継承者へ 平和祈念堂大使に5人


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沖縄平和祈念堂大使9期生に委嘱された5人=11日、糸満市摩文仁の平和祈念堂

 【糸満】沖縄協会(清成忠男会長)が実施する2013年度「沖縄平和祈念堂大使(9期生)」の委嘱状授与式が11日、糸満市摩文仁の同所で開かれた。ことしは5人の児童に沖縄協会の比嘉正詔理事から委嘱状が交付された。

 研修は県民の戦争体験と平和への思いを親から子、子から孫へ継承してもらおうと、終戦60年の05年から毎年実施しており、今回も含めて計81人が大使に任命されている。
 子どもたちは宜野湾市の嘉数高地や南城市の糸数壕、糸満市のひめゆりの塔など戦跡を巡るフィールドワーク、戦争体験者の石原絹子さんの講話などを通して沖縄戦や平和について学習した。
 平和大使に委嘱された大城力貴君(11)=南城市立知念小6年=は「戦争は二度としてはいけない。平和について自分ができることから取り組んでいきたい」と語った。
 他の大使は次の通り。 田島愛夏(琉大付属中1年)、喜屋武里彩(沖縄市立山内中1年)、矢部瑞乃(豊見城市立座安小6年)、矢部桃子(同4年)