県勢(重量挙げ)5階級制覇 九州ブロック国体


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 国民体育大会第33回九州ブロック大会が17日、福岡県で行われ、県勢は重量挙げで53キロ級の宮城善、56キロ級の東門勇将、62キロ級の大濱健一、69キロ級の糸数陽一、85キロ級の比嘉貴大がそれぞれ優勝を飾り、77キロ級の平良朝太も2位に入った。

ライフル射撃では少年男子ビームピストルの眞喜屋光敏が3位で本国体出場切符をつかみ、テニスの成年男女も本国体出場を決めた。

◆「沖縄のため」思い共有/団体Vへ好スタート
 選手らが「沖縄のため」という思いを共有した。国民体育大会九州ブロック大会の成年男子・重量挙げ初日の17日、県勢は5階級で優勝、1階級で準優勝を果たした。比嘉敏彦監督は「選手には沖縄のためにやろうと言い続けて、みんながその思いを理解してくれた」と健闘をたたえる。団体では大会11連覇が懸かっており、比嘉監督は「初日にいいスタートが切れた」と語る。
 7月にロシアのカザニで開催されたユニバーシアード夏季大会で3位に入った糸数陽一は、69キロ級のスナッチ、ジャーク、トータル全てで大会新記録をたたき出して頂点に立った。大会新について「しっかり取れて良かった」と喜ぶ。一方でジャークは3本目の試技に失敗し、「詰めの甘さがあった」と悔やむ。ユニバーシアード後は体作りに力を入れており、「最後までしっかり取れるような安定感を出したい」と決意する。
 53キロ級で優勝した宮城善は、ジャークで自身が持つ大会記録を塗り替えた。スナッチで3位にとどまり、「ジャークで記録を更新しないと優勝できない」と強い気持ちで試技に臨んだ。次に控える本国体を見据え、「沖縄の団体優勝のために頑張りたい」と力を込めた。