首脳会談を困難視 国会議員団に中国側


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 超党派の若手国会議員らでつくる「日中次世代交流委員会訪中団」(団長・遠山清彦公明党衆院議員、9人)が11~14日の日程で北京を訪れ、中国外務省アジア局の熊波(ゆうは)副局長らと会談した。

日中平和友好条約締結35周年に合わせ訪問した。
 参加した県選出の国場幸之助自民党衆院議員によると、尖閣諸島を巡る日中対立に関して議員団は「尖閣問題で交流が断絶するのは良くない」とし、中断している日中首脳会談の早期開催を要望した。
 中国側は「日中関係は今最も困難な局面にきている」と強調。首脳会談については、議題や合意事項、対外的に発信するメッセージを事前に調整し、会談で成果が上がる見通しがない限り実現は難しいとの見解を示したという。
 中国側は尖閣周辺に継続して公船を派遣すると主張。これに対し国場氏は「偶発的に事故が起き、軍事的に衝突が起きれば取り返しのつかないことになる」と訴えた。中国共産党の若手幹部との会談では、信頼関係構築のために文化交流などを推進することを確認した。