ポニーリーグ沖縄選抜、「世界一」土産に凱旋帰国


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
2013ポニーリーグ世界選手権で優勝し、凱旋した沖縄選抜の選手ら=17日、那覇空港

 中学硬式野球の2013ポニーリーグ世界選手権大会で世界一を獲得した沖縄選抜の選手団は17日、那覇空港に凱旋(がいせん)した。

空港で今か今かと帰りを待ちわびていた家族や野球関係者は、日本初の同大会優勝を飾った選手らが姿を見せると大きな拍手で出迎えた。敗者復活戦から勝ち上がって接戦の優勝決定戦を制した選手らは大きく成長した姿で金メダルを持ち帰った。
 金城慶也主将=宜野湾中3年=は「みんなでつないでいい点の取り方ができた。監督やコーチに感謝し、この経験を生かして高校でも頑張っていきたい」と話した。
 知名朝雄監督は「当初からずっと見ていた夢が正夢となった。日本勢で沖縄が初めて優勝できたこともうれしい」と話し、選手らの健闘をたたえた。
 大会でホームランを打った荷川取謙太君(15)=那覇中3年=の姿を涙ぐんで見守った、祖父の糸数安治さん(73)は「最高ですよ」と喜んだ。
 歓迎に駆けつけたポニーリーグ女子選手の桃原桃花さん(14)=佐敷中3年=は「チームワークの結果だと思う」と話し、自身も今後、野球を続ける決意を新たにした。
 県内ポニーリーグの創生期から30年来、知名監督と共に活動を支えてきた日本ポニーベースボール協会沖縄連盟の伊敷増光(ますみつ)連盟長、初代連盟会長の嘉数昇明元副知事らも駆け付け、選手らと喜びを分かち合った。