八重山地方の南海上で16日に発生した熱帯低気圧は18日午前9時、台風12号に変わった。
沖縄気象台によると午後9時現在、那覇市の南約600キロをゆっくり東に向かっている。中心気圧は994ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は18メートル、最大瞬間風速は25メートル。中心から半径170キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いている。台風は今後勢力を強めながら進路を北西方向に変え、20日午後から21日にかけて沖縄本島や先島地方に最接近する可能性がある。
沖縄地方のほぼ全域で18日午後8時現在、波浪注意報と雷注意報が発令されている。19日以降、各地で高さ3メートルの波や雷雨が予想され、気象台は急な強い雨や落雷、高波への注意を呼び掛けている。
沖縄本島の東海上で16日に発生した熱帯低気圧は18日午後3時現在、東シナ海を中国方面に向かっており、台風に発達する可能性は低い。航空各社は19日、平常通りの運航を予定しており、遅延や欠航の情報はない。船の便は19日午前の状況を見て運航を判断する。