重量挙げ団体 V11 九州ブロック国体


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 国民体育大会第33回九州ブロック大会が18日、福岡県で行われた。重量挙げの団体で、前身の全九州選手権大会も含めて沖縄が11年連続の優勝を飾り、94キロ級の久米大輝と105キロ超級の玉城安剛はともに2位に入った。

テニス成年女子の伊波佳苗、久貝美瑠希が優勝、同男子で金城充、金城光が準優勝を飾った。ハンドボールの成年男子と少年男子はともに2位、少年女子は代表決定戦で勝って本国体出場。なぎなた少年女子とバスケットボール少年男子は2位、ライフル射撃成年女子の新里葉津紀は3位、同少年男子の赤嶺舜は6位で本国体出場切符を獲得した。

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 重量挙げ成年男子が圧倒的な力の差を見せつけた。2位に45点差をつけて11連覇を成し遂げ、比嘉敏彦監督は「選手がよく頑張ってくれた」と健闘をたたえる。5階級を制覇した初日に続き、最終日の18日は2階級で準優勝した。比嘉監督は「本国体でも選手が試合をしやすい環境をつくって勝利をつかみたい」と全国の頂点を見据えた。
 「沖縄のため」。比嘉監督が伝え続けた思いを、全ての選手が形にした。94キロ級で準優勝した久米大輝は「沖縄のために1点でも多く取ろう」と考えて試合に挑んだ。苦手なスナッチを徹底的に強化し、本番では大会新記録を打ち出した。「微力ながら連覇に貢献できてうれしい」。チームの力になれたことに達成感をにじませ、「本国体の選手に選ばれたら沖縄のためにどんな重量でも取る」と力を込めた。
 105キロ超級準優勝の玉城安剛は「県代表として期待に応えたかった」と振り返る。試合では比嘉監督やコーチなど多くの人がサポートしてくれたといい、「みんなに感謝したい」と語る。
 17日の85キロ級で優勝した比嘉貴大は「先輩たちが頑張って築いてきた連覇を止めたくなかった」と喜ぶ。そして「目標としている本国体でも勝利したい」と決意を新たにした。