コラソンに応援歌 エース・東長濱選手の同級生ら制作


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琉球コラソンの公式応援歌を作った「ファミリー」のメンバー=7月16日、浦添市当山

 力強い歌声で選手を後押ししよう―。浦添市を拠点に活動するバンド「がらがらどんファミリー」が、日本ハンドボールリーグ(JHL)で活躍する琉球コラソンの公式応援歌「コラソン」を作った。

メンバーのほとんどがコラソンのエース・東長濱秀作選手(29)と小中学校の同級生で、「コラソン、そしてハンド界を盛り上げたい」との熱い思いを込めた。
 「がらがら―」は2011年にリーダーの棚原有生(ゆうき)さん(29)や、弟の南夫(なお)さん(28)らの家族バンドとして結成された。翌年からは、有生さんの同級生の浦崎和人さん(29)と邊土名徹平さん(29)、若津弘人さん(29)後輩の外間直哉さん(27)が加わり、定期的にライブを開くなど活動の幅を広げている。
 昨年、東長濱選手が湧永製薬(活動拠点・広島県)からコラソンに移籍した。当山小、浦西中で東長濱選手と同級生だった有生さんらは「自分たちにできることで力になりたい」と応援歌の制作に取り組んだ。作詞作曲は有生さんが担当。メンバーで相談しながら、聞いてすぐリズムに乗れるようにと、マーチ調の疾走感ある旋律に仕上げた。
 歌詞は「涙をためてためて集めてきた この一球にこの一瞬に君の顔が見えた」で始まり、不安を抱えながらも前を向いて頑張る人に寄り添い、背中を押す言葉で紡ぐ。「オーオオ」と掛け声も入れて、会場で歌ったときに一体感が出るよう工夫した。
 コラソンの選手たちが歌うバージョンもあり、録音の際は選手たちも興奮気味で気に入った様子だったという。10月19日に沖縄市で行うホーム初戦では、試合開始前に「がらがら―」の生演奏も予定している。
 コラソンは昨季、プレーオフ進出をあと一歩のところで逃した。有生さんは「ことしこそプレーオフに行ってほしい。そして日本一になった瞬間に、選手も観客も一緒になってこの歌を歌えたら最高」と心待ちにする。(大城周子)