台風１２号、先島あすにも暴風域　気象台、高潮に警戒を

　沖縄気象台によると、台風１２号は１９日午後９時現在、宮古島の南南東約６００キロの海上にあり、北にゆっくりと進んでいる。

台風は今後、発達しながら北西に進み、２０日昼すぎから本島地方や先島諸島に接近する見込み。
　宮古島地方と石垣島地方は２１日未明から明け方、与那国島地方は同日朝から昼前に風速２５メートル以上の暴風域に入る可能性があり、気象台は暴風や高波に警戒するよう呼び掛けている。本島は２０日昼すぎから夕方にかけて強風域に入る見込み。
　台風１２号の中心気圧は９９０ヘクトパスカル、中心付近の最大風速２３メートル、最大瞬間風速は３５メートル。中心の南側１７０キロ以内と北側１１０キロ以内では風速１５メートル以上の強い風が吹いている。
　本島地方と先島諸島では、台風の最接近時が満潮の時間帯と重なるため、気象台は高潮に警戒を呼び掛けている。また、大雨による浸水や河川の増水、土砂災害にも注意を促している。
　１９日、海の便は石垣島と周辺離島を結ぶ航路１３便が欠航した。２０日の海、空の便の運航は各社が天候状況をみて、それぞれ判断する。