珍問答に笑顔 石垣はアンガマ 各地でウンケー


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ひょうきんな踊りで場を盛り上げるウシュマイ(右)とンミー=19日午後7時50分、石垣市新川の箕底用栄さん宅

 【石垣】旧盆初日ウンケーの19日、グソー(あの世)の使者とされるウシュマイ(翁)とンミー(媼)が珍問答を繰り広げる八重山の伝統行事「アンガマ」が石垣市内各地で行われた。

 台風12号の接近に伴う大雨の中、にぎやかに祖先を供養した。
 石垣市新川の箕底(みのそこ)用栄さん(59)宅には午後7時からアンガマ一行が訪れた。始めはいつも通り来客と面白おかしくやりとりをしていたが、稲光とともにさく裂音がとどろくと、おどけていたウシュマイも「近くで雷が落ちたかもしれないけれど、落ち着きましょう」と優しく呼び掛けた。
 「なぜソーロン(旧盆)は8月なのか」と問われたンミーは「1月は正月で忙しい。2月は16日祭、3月は卒業式、4月は入学式、5月はこどもの日、6月は新川の運動会、7月はプール(豊年祭)がある。だから8月」と答えていた。