琉球國祭り太鼓、大演舞 加藤登紀子さんと共演へ


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一番の見せ場となる「千手観音」の練習に励む「琉球國祭り太鼓」のメンバー=14日、沖縄市の泡瀬第三公民館

 【沖縄】8月30日~9月1日の3日間、沖縄市コザ運動公園を主会場に開催される第58回「沖縄全島エイサーまつり」で、「琉球國祭り太鼓」(蔵根尚美会長)は1日の最終日に、歌手・加藤登紀子さんの生演奏とコラボレーションして、総勢200人近くのメンバーによる優雅なエイサー大演舞を披露する。

本番に向けて、会員らは連日の練習で汗を流している。
 コラボ曲は「風歌 KAZEUTA」。昨年12月に沖縄市で開かれた加藤さんの「ほろ酔いコンサート」で、祭り太鼓と初共演して好評を得た。以来、祭り太鼓の定番曲になりつつある。
 これまで、数人~二十数人程度で演じてきたが、全島エイサーでは、県内外のみならず国外からの会員も参加。200人近くの大演舞は初となる。
 演舞の見どころは、大太鼓を中心に八方へ伸びて整列するパーランクー隊による「千手観音」だ。
 空手の要素を取り入れた勇壮な演舞に加え、パーランクーは映画に出てくる花魁(おいらん)のようなあでやかな足運びを取り入れるなど、女性らしい舞で観客を魅了する。
 振り付けを担当した祭り太鼓沖縄支部長の佐久田瞬香さん(23)は「『千手観音』は360度どこからでも見渡せるように工夫した。女性らしい演舞で観客を楽しませたい」と笑顔で話した。