アジアの高校生、民泊 伊江の水環境学ぶ


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水源地を見学しようと集まった参加者と民泊体験の受け入れ民家=14日、伊江村の「湧出」展望台

 【伊江】アジア諸国の高校生が沖縄でエネルギー問題をテーマに学び、交流する2013年度アジアユース人材育成プログラム(県主催)が1日から20日まで県内で開催された。参加者は13日から15日まで伊江村で民泊を体験し、古い水源地などを見学した。

 ベトナムやラオス、シンガポールなど日本を含むアジア14カ国(海外から28人、国内から26人)の高校生54人とサポート役のチューター12人、男女合わせて計66人が参加した。
 一行は沖縄の暮らしに触れ、村内の水環境の学びとして、村指定有形民俗文化財の井戸「マーガ」や「ミンカザント」(天水留め)などを見学した。
 20日の最終日には成果発表を行い、その模様をユーストリーム(動画共有サービス)で同時発信した。
 東京から参加した東京学芸大学付属国際中等教育学校2年生の茶山健太君(16)は「民泊体験を通して、言葉が分からなくても人の温かさは伝わることが実感できた」と話した。
 ブルネイから参加したラウ・カ・ヨン君(18)は「自国にはない日本の技術やチームワークの大切さを学んだ」と、伊江での収穫を話した。
(中川廣江通信員)