新垣(浦添工)50キロ級で3位 全国高校生グレコ


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 レスリングの第29回全国高校生グレコローマンスタイル選手権大会は21日、大阪府の堺市立金岡公園体育館で行われ、50キロ級の新垣忠勝(浦添工)は敗者復活戦に勝利して3位入賞を果たした。

66キロ級では島袋慶生(同)が8位に入った。

◆悔しさバネに“復活”
 悔しい敗戦から入賞をつかみ取った。50キロ級の新垣忠勝(浦添工)は20日の準決勝で涙を飲み、敗者復活戦に回った。「自分のレスリングができていなかった」という準決勝の反省を生かし、復活戦では持ち味の積極的な攻めで完勝した。全国大会で3位に入るのは初めてで「うれしい」と喜んだ。
 今大会は苦しい戦いを多く経験した。準々決勝では相手にポイントを先取され、「あと1回投げられたら負ける」という瀬戸際に立たされた。それでも何とか持ち直して逆転勝ちにつなげた。敗れた準決勝では「同じ技に何度もかかってしまった」。相手が投げやすい方向に体を動かしてしまったという。勝利をつかんだ復活戦では「投げられないように前に出た」と振り返る。
 「自分の動きができず、失点する場面が多かった」と反省を口にする。嘉手納太監督は「得点する力は優勝した選手に引けを取らない」と評価しながら、「失点も多かった」と課題も指摘する。新垣は「相手が投げても耐えられるように、体勢をよくしたい」と決意する。次に控える国民体育大会に向けて、「金メダルを取る」と目標を掲げた。