米粉麺カフェ、初伊是名島に開店 島内産、自前で販路


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 伊是名島産の規格外コメを使った米粉麺「太陽麺」を製造・販売する島の元気研究所(同村、納戸義彦代表社員)は、太陽麺を活用した料理を提供するカフェ「太陽食堂」を島内にオープンした。

同社初の自前販路の確立となる。納戸氏が理事長を務める特定非営利活動法人「島の風」は、島内古民家を宿泊施設として再活用するプロジェクトも進めており、島の資源を活用した6次産業化に一層弾みが付きそうだ。
 今回のオープンでは島内から新たに3人を雇用した。店舗横には製麺所を併設している。
 納戸代表は「地域資源を地域の力で創意工夫する。そうすれば、規模は小さいが新しい雇用が生まれ、島の誇りにもなる」と、島内で製造から販売まで一貫して取り組むことの意義を強調した。太陽麺を使ったメニューは、県産豚肉の肉みそを組み合わせた「ジャージャー麺」、山形県産塩辛を絡めた「塩辛のペペロンチーノ」のほか、「鶏がらと豚骨のスープ麺」「とろろ温玉冷麺」の計4種類。同じく島産コメを使ったワッフルやシフォンケーキも楽しめる。
 今月6日のオープン以降、再生した古民家の宿泊客ら、1日30~40人が来店している。その内の半分が観光客。既に「本島にも出店してほしい」との要望があり、前向きに検討している。
 納戸代表は「島の名物店になってほしい。カフェの経営は古民家再生プロジェクトに続く『小さな挑戦』の第2弾。小さな取り組みを組み合わせ、離島に合った経済をつくっていきたい」と力を込めた。
 営業は午前11時~午後5時で日曜日は休み。住所は伊是名村勢理客1542。問い合わせは同店(電話)0980(50)7330。

伊是名島の規格外コメを使った米粉麺料理を楽しめるカフェ「太陽食堂」
米粉麺と県産豚肉を使った肉みそを組み合わせた「ジャージャー麺」