具志堅(玉城)制覇 全国中学生重量挙げ


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女子53キロ級で中学新記録を樹立した具志堅莉奈(玉城)=22日、神奈川県立体育センター

 重量挙げの第27回男子・第12回女子全国中学生選手権大会は22日、神奈川県立体育センターで行い、女子53キロ級の具志堅莉奈(玉城)がスナッチで中学新記録の59キロを挙げ、トータル119キロで優勝した。

具志堅は最優秀選手賞も受けた。男子は94キロ級で棚原幹善(佐敷)がスナッチで96キロの大会新記録を出し、トータル200キロで頂点に立った。94キロ超級の名幸賢人(潮平)はトータル195キロで優勝した。

◆万全に状態整えパワフルな差し/玉城、狙い通り記録
 中学新記録に挑む女子53キロ級の具志堅莉奈(玉城)は自らに言い聞かせた。「自信を持ってやればできる」。スナッチの3回目。中学日本記録(56キロ)を上回る59キロに挑戦した。この日は2回目の試技で記録を塗り替える57キロを成功させ、さらなる記録の更新を目指していた。
 セコンドでは指導を受けている南部工高の屋良博之監督が見守る。力強くバーベルを持ち上げると、新たな記録が誕生した。具志堅は「中学新記録を取るために来たので、取れて良かった」と喜び、屋良監督は「パワフルだった」と教え子の健闘をたたえた。
 コンディションを整え、万全の状態で試合に臨んだ。普段は緊張から本来の力を出せないこともあると言うが、「屋良先生に気合を入れてもらって落ち着くことができた」と恩師の支えに感謝する。試技では練習通りのフォームを意識し、「絶対にできる」と気持ちを込めてバーベルを挙げた。
 屋良監督は「(具志堅は)沖縄を出るときから記録を取ろうという決意があった」と振り返る。そして「まだ2年生なので基礎の力は伸びしろがある」とさらなる飛躍を期待した。