那覇に飛行警戒部隊 防衛省、概算要求に関連費


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 【東京】防衛省は22日までに、航空自衛隊那覇基地にE2C早期警戒機を常駐配備するため、「飛行警戒監視隊」を新設する方針を固めた。

8月末に締め切られる2014年度予算概算要求に関連費13億円を計上する。
 民間航空機と共有する手狭な那覇基地の実情に加え、米軍基地が集中する沖縄の基地負担に配慮し、一定期間、三沢基地(青森県)から那覇基地に展開する「ローテーション」配備で対応してきたが、緊急発進(スクランブル)回数の増加を踏まえ、常駐化させ警戒監視態勢の強化を図る。ただ、常駐配備は那覇空港の過密化を進め、基地負担増につながることから県内から波紋が広がりそうだ。
 E2Cは三沢基地を拠点に飛行警戒監視隊が13機を運用している。部隊新設に伴い、三沢基地の13機のうち約半数を那覇に移す方針だ。