西普天間地区 返還予定は14年度末 国が県などに説明


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 【宜野湾】米軍キャンプ瑞慶覧の西普天間住宅地区の跡地利用に関する政府と県、市、地主会による協議会の第2回会合が23日、宜野湾市内であり、防衛省は同地区を2014年度末までに返還する予定だと伝えた。嘉手納より南の返還・統合計画の中で、日米両政府が14年度以降の返還に合意していたが、具体的な返還時期を示したのは初めて。

 小野寺五典防衛相は6月に、時期を早めて今年中の返還もあり得るとの見方を示していたが、沖縄防衛局の遠藤正志管理部長は、会合後、測量調査や境界フェンス設置などの作業があることに触れ、「地主会などとも相談し、ベストの返還時期だと判断した」と述べた。
 協議会で宜野湾市の比嘉秀夫基地政策部長は、跡地利用が困難な喜友名地区の斜面緑地について都市公園を検討していると報告。防衛省側は、公園緑地であれば環境整備法に基づき用地費を含め整備事業を支援できると説明したという。