「沖縄振興に全力」 官房長官、仲井真知事と会談


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 仲井真弘多知事は23日夜、夏季休暇を利用して来県中の菅義偉官房長官と名護市内のホテルで会談し、2014年度の沖縄振興予算を13年度と同程度の3千億円規模にし、那覇空港滑走路の増設整備費を別枠で確保することなどをあらためて求めた。

会談後、菅氏は「沖縄振興に安倍政権は全力で取り組む」と述べ、沖縄振興予算を拡充させる考えを示した。
 菅氏によると予算についての具体的な金額や内容については触れなかった。基地問題は話題に上らなかったという。
 会談には国場幸一県商工会議所連合会長、小禄邦男琉球放送最高顧問が同席し、非公開で行われた。仲井真知事は記者団の取材には応じなかった。
 菅氏は記者団の質問に答え、那覇空港の滑走路増設事業で工期を5年10カ月に短縮する計画について「約束したことを実行するのが責任だ」と強調。嘉手納より南の米軍基地の返還についても「約束したことは一つ一つ着実に誠実に実行に移す」と述べた。