北と南で平和祈念 石垣市 稚内市に呼応、鐘打


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世界平和の鐘を鳴らす中山義隆市長=20日、石垣市の新栄公園

 【石垣】石垣市は20日、友好都市の北海道稚内市の「氷雪の門・9人の乙女の碑」平和祈念式に呼応した世界平和の鐘の鐘打式を新栄公園で行った。市関係者らが参列し、稚内市と心を通わせながら鐘を鳴らして世界平和を願った。

 9人の乙女の碑は終戦後の1945年8月20日、旧ソ連軍の侵攻に遭いながら樺太の郵便局で最後まで業務を遂行し、自ら命を絶った17~20歳までの女性電話交換手を慰霊するため建設された。
 稚内市は毎年8月20日、樺太で没した人々の霊を慰めるため建設された樺太島民慰霊碑「氷雪の門」と「9人の乙女の碑」で慰霊祭を開催しており、石垣市も呼応して世界平和の鐘を鳴らしている。
 中山義隆市長は「9人の乙女のことを考えると戦争を憎まずにはいられない」と述べ、世界平和を誓った。