オキスタ107に助成金20万贈呈 金城芳子基金


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「金城芳子基金」の助成先に決まった「オキナワンスタディーズ107」の崎原千尋共同代表(左から4人目)ら=23日、県政記者クラブ

 沖縄の女性の地位向上に寄与する個人や団体の研究、調査、活動を助成する「金城芳子基金」の助成先が「オキナワンスタディーズ107」に決定した。

同基金運営委員会の由井晶子事務局長らが23日、県政記者クラブで会見を開き「オキスタ107」の崎原千尋共同代表らに助成金20万円を贈呈した。
 「オキスタ107」は2006年、米国ハワイ州で学んだ経験を持つ沖縄女性を中心に結成された研究グループだ。沖縄の自己決定権や脱軍事化、脱植民地化をキーワードに社会運動と学術研究を実践している。
 「オキスタ107」は9月に米国イリノイ州で開催される国際学会に発表者として参加する。その学会には脱植民地化の研究や実践をしている個人や団体が参加する。学会での経験を沖縄の地域社会に還元することや、次世代の若手研究者や沖縄の女性の指導力育成への貢献、世界のウチナーンチュ若手女性研究者とのネットワークの構築を目指す。
 崎原共同代表は「責任を感じる。沖縄が置かれていた厳しい状況の中で女性がリーダーシップを取ってきた歴史を学んできた。それを私たちがどう引き継いでいくのかが大きな課題だ」と今後の活動への意欲を語った。