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中学陸上の第44回全沖縄ジュニア大会最終日は25日、県総合運動公園陸上競技場であり、男子A(14~15歳)走り高跳びは川満郁弥(砂川)が大会記録を11年ぶりに更新する1メートル90で優勝した。
同3000メートルは島袋快仁(伊良波)が10年ぶりに大会記録を塗り替え9分14秒56で頂点に立った。男子B(13~14歳)砲丸投げは手登根武魁(久松)が12メートル71の大会新記録で栄冠に輝き、同共通400メートルリレーでは那覇Aが45秒91の大会新記録を樹立して制した。女子C(12~13歳)走り幅跳びは前底希光(与那国)が、追い風参考ながら大会記録を上回る4メートル90の好記録で優勝した。各種目の優勝者(リレーは除く)はジュニアオリンピック(10月25~27日・横浜市の日産スタジアム)に推薦される。
◆滑らかにクリア/川満、11年ぶり記録塗り替え
助走からマットに沈むまで、テンポ良く滑らかな跳躍を見せた。男子A走り高跳びは川満郁弥(砂川3年)が1メートル90を成功、大会記録を11年ぶりに更新して制した。
20日にあった全国中学校体育大会(全中)は1メートル82で予選落ちに終わった。小学校時代に全国制覇の経験もある川満だが、中学では初の全国舞台。緊張に加えて気合が空回りし「体がガチガチになっていた」と悔しさを味わった。
全中後は助走と踏み切りのイメージトレーニングを繰り返したという。この日も、両手をくるくると回転させたり、リズムを取ったりと入念に確認をして試技に臨んだ。そして踏み切り足から腕まで「真っすぐな棒のよう」に伸び上がり、地面の反発をうまく得た。
普段はバスケットボール部で活躍しており、垂直跳びでもリングにさわれるというバネが武器だ。高校では陸上に専念するつもりで「2メートル10を超えたい」と語る。まずは10月のジュニア五輪で「自己記録更新」の目標を果たし、夢に一歩近づきたい。(大城周子)