「ヌーバレー」華やかに 南城市知念の3区


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 【南城】旧暦7月16日の22日、南城市知念の知名、久手堅、安座真の3区で五穀豊穣(ほうじょう)を祈願し、旧盆であの世から来た無縁仏を帰す行事「ヌーバレー」を行った。

各区とも区民らによる舞踊や芝居、歌などの伝統芸能のほか、子どもらによるダンスなど多彩な演目が披露された。区内外から多くの観客が訪れ、演目ごとに大きな拍手が送られた。
 約200年の歴史を誇る盛大なヌーバレーで知られる知名区(屋我明区長)は、ヌーバレー保存会をはじめ小・中学生、青年会、女性会、老人会らが31演目を披露した。区独自の「胡蝶の舞」や「仲里節」「百姓ヌ按司」などで会場を盛り上げた。
 久手堅区(比嘉悟区長)は、勇壮な青年エイサーや子どもたちによるかわいらしいダンスなど15演目を区民が演じた。2006年、半世紀ぶりに復活した区固有の組踊「鏡の割」では、観客は出演者の気持ちのこもった演技に見入っていた。
 安座真区(具志堅哲美区長)は、伝統芸能保存会による村芝居「長者の大主」で幕開け。区民によるエイサーのほか、伝統芸能「谷茶前」など14演目を披露し、会場を訪れた人は夏のひとときを楽しんだ。

軽快に飛び跳ねる演舞が魅力の「胡蝶の舞」=22日、南城市知念知名
気持ちのこもった演技が観客の目を引きつけた組踊「鏡の割」=22日、南城市知念久手堅
ヌーバレーの幕開けを飾った村芝居「長者の大主」=22日、南城市知念安座真