【中国時報】老齢年金条例施行18年 金目当て偽農民急増


社会
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 台湾政府が農民の老齢年金暫定条例を施行して18年。加入年齢や農地面積、収入などに関する制限がなく、わずか半年の加入で月7千元(約2万3千円)が受給できるため、実際には農業に従事していない偽農民の加入が急増している。

 政府の監察委員会の調査によると、農業人口が50万人余りであるのに対し、農業年金加入者は140万人以上。毎年3、4万人のペースで増加しており、中には農地面積がわずか10アールであったり、94歳で新規加入した例もあった。
 昨年12月の監察委員会の指摘を受け、主管する農業委員会(農水省)も申請内容の審査を年4回に増やすなどの対応策を取っているが、1回に審査できるのは30人と少なく、依然、同会の予算の7割を年金が占めるという現状は変わっていない。