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海面気温の上昇により沖縄周辺サンゴの白化現象が懸念されている中、沖縄美ら島財団は26日、本部町の山川漁港裏の浅瀬で、サンゴ群集の新たな白化を確認した。
同財団の山本広美・魚類チーム兼研究第一課主任は「サンゴに(白化の)ばらつきがある。今後調査していく」と話した。
白化が確認されたのは水深2~3メートルのコモンサンゴの仲間とミドリイシの仲間で、被害は2割ほど。当初は外洋に面した礁斜面のモニタリング調査を行う予定だったが荒波により急きょ取りやめ、浅瀬のサンゴ群集の白化現象の確認作業を実施した。
作業は山本主任が県環境科学センターの職員と潜水し、白化したサンゴの撮影や水中での記録の様子を県内外の報道機関に公開する形で行われた。
山本主任は今回見つかったサンゴの白化について「例年に比べて色が薄くなっているのが顕著だが、そんなに深刻ではない」と説明。「サンゴは海水温度が変化してもすぐに反応する訳ではない」とも話した。
同財団は15、16日に同町備瀬と美ら海水族館前の礁池(イノー)でサンゴの群体の半分以上の白化を発見した後、追加調査を進めている。