「諦めないこと大切」 新報女性サロン、花田さんが講演


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「母として、妻として、女将として」と題し講演する花田景子さん=27日午後、那覇市泉崎の琉球新報ホール

 第79期「新報女性サロン」(琉球新報社主催)の第2回講座が27日午後、那覇市泉崎の琉球新報ホールで開かれた。

第65代横綱・貴乃花親方の妻の花田景子さんが講演。「母として、妻として、女将(おかみ)として」と題し、力士の育成や親方の現役時代の裏話などを披露し、諦めないことの大切さを訴えた。
 花田さんは、伸び悩んで引退を相談した力士のエピソードを紹介。兄弟子と協力して目を掛け、声を掛けることで次第に表情が生き生きするようになったとし「力士もそうだが、育てる側も諦めてはいけない。番付だけでない、社会的育成も親方やおかみさんは担っている」と話した。
 また「主人(貴乃花親方)が弟子に伝えたいことは人生諦めるなということだ。それは貴乃花という力士の生き方だ」と強調し、貴乃花が現役最後に優勝した2001年夏場所についても振り返った。
 夏場所で横綱貴乃花は14日目に本来休場するほどの大けがを右膝に負いながらも、千秋楽の優勝決定戦を制した。当時の優勝決定戦が会場で上映され、上手投げで貴乃花が武蔵丸に勝利する場面では、客席から拍手が湧き上がった。