全国学力テスト 沖縄県は中学で全4教科最下位


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 文部科学省は27日、小学6年生と中学3年生を対象に4月に実施した2013年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を公表した。

県内公立学校の平均正答率は中学校全4教科(国語A・B、数学A・B)、小学校2教科(国語B、算数A)で最下位だった。小学校国語A、算数Bは46位だった。中学校は調査が始まった2007年度以降、6年連続の最下位。小学校は12年度に比べ、全教科で全国差が4ポイント前後まで縮まり、改善傾向が見られた。
 調査は国語と算数・数学の教科で基礎的知識を問うA問題、活用力を見るB問題に分けて実施した。
 県内中学校は国語A69・2%、国語B62・4%、数学A53・2%、数学B29・8%。全国平均をそれぞれ7・2ポイント、5・0ポイント、10・5ポイント、11・7ポイント下回った。解答を記入しない「無回答率」は、数学Aの1問を除き、全ての設問で全国平均と同じかそれを上回った。
 県内小学校の平均正答率は国語A58・3%、国語B45・5%、算数A73・3%、算数B54・4%。全国平均をそれぞれ4・4ポイント、3・9ポイント、3・9ポイント、4・0ポイント下回った。
 調査には県内の公立小学校262校1万5918人、中学校156校1万5069人が参加した。
 都道府県別(公立)では、秋田と福井が上位を占めた。下位は沖縄や北海道が目立った。高知など学力テストが始まった当初より順位を上げているケースもあった。
 公立小学校では、最も低い正答率の都道府県と全国平均の差が初めて5ポイント以内に収まり、文科省は「学力の底上げが進んだ」と分析している。
 12年度は理科を追加したが、13年度は2教科に戻した。文科省は3年に1度、理科を実施することにしており、次は15年度に3教科となる。