砂糖や廃棄物ゼロ 新パイン缶製造


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糖度が高くなる夏のパイナップルを加工する従業員ら=27日、ナゴパイナップルパーク

 【名護】名護パイナップルワイナリー(安里清社長)は27日、同社が運営する名護市のナゴパイナップルパークで「砂糖の入っていないパイン缶詰・ジュース」(商品名ロイヤルスウィート)の製造始動式を開いた。

糖度が高くなる旬のパイナップルを丸ごと味わえる。
 安里社長は今季からパイナップルの1キロ当たり単価を25円引き上げ125円にしたことや生産協力会が発足したことを紹介。原料購入時に1キロ当たり5円を協力費として積み立て、品質向上の研究に活用するとして「将来は1キロ200円の単価を目指し、農家の意欲を高めたい」と話した。
 廃棄物を活用し、廃棄物を出さないようにするゼロエミッションへの取り組みとして、これまで捨てられていた皮の部分の果汁を使った酢やワインの商品化、搾りかすを家畜飼料とする研究の進展も紹介された。
 「ロイヤルスウィート」の缶詰は440グラム698円(税込み)、ジュースは500ミリリットル1260円(同)。問い合わせは同社(電話)0980(53)3659。