日本代表が3連覇 ボーイズリーグ世界大会


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日本代表として世界大会3連覇を果たした(左から)幸喜勇諮、大野倫監督、長濱大幹主将=28日、うるま市の与那城グラウンド

 硬式野球ボーイズリーグの2013世界大会が9日~13日まで、米・カリフォルニアで行われ、沖縄水産高出身で元プロ野球選手の大野倫監督(うるま東ボーイズ監督)が率いる日本代表が、3連覇を果たした。

 県勢は主将を務めた長濱大幹(うるま東ボーイズ・与勝中)と、幸喜勇諮(北谷ボーイズ・古堅中)が全7試合に出場した。予選リーグは2度のコールド勝ちを含む5勝全勝で、決勝は韓国に7―0で完封勝ちした。

◆長濱、幸喜/大舞台で存在感「負ける気がしなかった」
 世界3連覇を成し遂げた日本代表。指導者の大野倫監督はもちろん、二塁手の長濱大幹主将と、遊撃手の幸喜勇諮は攻守で活躍し、世界の大舞台で存在感を見せた。
 長濱主将は「最初、世界の選手は体が大きくて勝てるか不安だった」と振り返ったが、予選リーグは初戦から米国の地元チームにコールド勝ち。大野監督も「九州ナンバーワンの選手」と太鼓判を押す1番打者の幸喜も本塁打を放つなど活躍した。
 それからは「負ける気がしなかった」(長濱)。終わってみれば全ての試合で4点以上の差をつけ、他国の強豪チームを寄せ付けなかった。2人とも世界規模の大会は初めての経験。合同練習は7月下旬に3日間合宿を行ったのみで、ほとんどぶっつけ本番だった。
 それでも長濱は「試合をやっているうちに、日本トップレベルの選手たちとプレーできることが楽しくなった」と、大舞台を楽しんだ様子。幸喜は「世界一になれたのは最高」と、言葉少なめに喜びを表現した。
 大野監督は「日本は3連覇だけど、他国の監督からはことしの日本が一番強かったという言葉をいただいた。2人の存在が心強かった」と、静かに喜びをかみしめた。