【南城】南城市の市民劇団「賞味期限」による特定健診の受診を呼び掛ける劇が26日、南城市の船越公民館であった。分かりやすい内容に加え、劇団員のコミカルな演技に、訪れた区民からは笑顔があふれた。
劇は2本で各20分。1本目の「願寿世果報(がんじゅうゆがふう)と死神」では、沖縄の健康と長寿を守る神「願寿世果報」が怠けたことで、沖縄県が長寿県から転落したことを危惧した内容。早く亡くなる人が増え、死に神が忙しくなったことを嘆く。死に神とともに特定健診の早めの受診と、長寿県復活の方法を考えていくものだ。
2本目の「おばぁドクター」では、両親が働きすぎていることを心配する子どもが、母親と医療施設を訪問。子どものために特定健診を受けるよう、おばぁドクターが勧めるが、子どもの母は多忙であることを理由に特定健診を受診していない。それをおばぁがたしなめる内容を中心に描いている。
公演はこれまで同市のつきしろ区、津波古区でも行ってきた。9月には糸数区でも公演が予定されている。劇団の津波恭団長は「この劇を見ることで特定健診受診のきっかけになれば。南城市の受診率向上につながってほしい」と話した。
公演に関する問い合わせは同劇団の平田さん(電話)090(3790)6639。