【沖縄】4月に旗揚げした「琉球ドラゴンプロレスリング」から、初のウチナーンチュレスラーがデビューした。
その名は「ティーダ・ヒート」。ことしの春に普天間高校を卒業したばかりの19歳の青年が、沖縄プロレス界を照らすティーダ(太陽)になるため、熱く闘志を燃やしている。
24日夜、沖縄市のミュージックタウン音市場で開かれた「コザ バトルフェスタ」の第1試合でデビューした。黄金色の下地に赤色で太陽の炎をあしらったマスクとパンツを身に着け、スポットライトを浴びて“朝日”のごとく輝きながら登場。ファンが待ち望んだ沖縄出身のレスラー誕生に、約350人の観客は万雷の拍手で歓迎した。
身長170センチ、体重65キロと小柄だが、身の軽さを生かした「空中殺法」を得意とする。デビュー戦では、プロレスファンをもうならす「その場飛びカンクーン」など数々の飛び大技を披露して、会場を沸かせた。
だが、相手はデビュー5年目の先輩レスラー。健闘むなしく相手の必殺技をまともに食らい、“夕日”のようにリング中央に沈んでいった。
ティーダ選手は試合後、「先輩の一撃一撃が重かった。身をもって経験の違いを実感した」と悔しがったが、「気持ちも技も磨いて次は勝ちたい」と勝利を誓った。
「琉球ドラゴンプロレスリング」は毎週金、土、日曜日などに嘉手納町のネーブルカデナで試合を行っている。問い合わせは同事務局(電話)098(956)5500。