「洋楽＝１」イマジン・ドラゴンズ『ナイト・ヴィジョンズ』

オーガニックなリズムで彩られたロック
　２０１２年９月に全米チャート第２位に初登場、以来なんと４９週間チャート・イン。またＳｐｏｔｉｆｙ（ストリーミング・サービス）の最新（８月１４日）アルバム・チャートではいまだに第２位をキープしている注目の新人ロック・バンド“イマジン・ドラゴンズ”のデビューアルバムです。

　今年のグラミー賞ではＦＵＮ．やザ・ルミニアーズといった１９７０年代のロックやフォークのサウンドを取り入れたメロディアスな新人が脚光をあびましたが、彼らはそのフォロワーというよりむしろ本命のグループと言えましょう。２００８年、ラスベガス出身のダン・レイノルズ（ドラム、ボーカル）が友人たちとトリオを結成、その後メンバーチェンジを経て現在は、バークリー音楽院出身のメンバーとの４人組になっています。
　彼らの魅力は分かりやすいメロディーにオーガニックなリズムを加えたカラフルなサウンド。そして何よりもマルーン５のアダム・レヴィーンを彷彿させるダンのボーカルが素晴らしい。
　（ユニバーサル・１９８０円）＝北澤孝
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北澤孝のプロフィル
　きたざわ・たかし　１９４７年、東京生まれ。小学生のころからダイナ・ショアなど洋楽を好み、大学時代はニューオリンズ・ジャズ・クラブに所属し、トラッド・ジャズを研究。その後レコード会社、音楽出版会社に勤務。携わったアーティストは、ポール・モーリアからボン・ジョヴィ、ブリトニー・スピアーズ、ＭＯＮＫＥＹ　ＭＡＪＩＫ、Ｓｕｐｅｒｆｌｙまで多岐にわたる。
(共同通信)