南城市で新報移動編集局 ハーブ使い地域づくり議論


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南城市のハーブ活用について議論した地域づくりフォーラム=29日、南城市文化センター・シュガーホール

 【南城】琉球新報移動編集局「南城ウイーク」(主催・南城市、琉球新報社)の地域づくりフォーラム「ハーブ活用で新たな健康づくり―ハート温まる癒やしのまちへ」が29日、南城市文化センター・シュガーホールで開催された。

基調講演やパネル討議があり、同市のハーブ活用法などを議論した。医療や産業などさまざまな視点から意見が出され、市の新しい将来像を描いた。市民ら約200人が参加した。
 古謝景春市長は基調講演で「昔からフーチバーが自然と食卓に並ぶなど沖縄は薬草の宝庫だ。ハーブが健康を支え、食生活を育んできたことを受け、ことし11月には全国ハーブサミット、南城市ハーブフェスティバルを開催する。ハーブ香る癒やしのまちとして、市全体で盛り上げたい」と強調した。
 パネル討議には古謝市長、沖縄長生薬草本社の下地清吉社長、医療法人タピックの宮里好一理事長、6次産業化統括プランナーの田崎聡氏、東京農業大学の佐藤広顕教授が参加。松元剛琉球新報社編集局次長が進行役を務めた。
 下地氏は世界でハーブが活用されていることに触れ「健康長寿を取り戻すためにハーブを活用し、南城市が薬草栽培の『健康特区』となるよう要請しては」と提言した。宮里氏は「ハーブには体質改善やストレスを和らげるなど、科学的、医学的にも効果がはっきりしている」と説明した。
 田崎氏は「南城市は海に近く、立地的にもハーブの栽培に向いている」と優位性を説明。佐藤氏は「産官学が連携してハーブの加工品を作ると大きな効果が現れるはずだ」と提案した。