「長寿復活」区を挙げて 南城市つきしろ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
県産食材を用いた健康食の試食会も開催したつきしろ区=南城市のつきしろ公民館

 【南城】市内でも特定健診受診率の高さなどを誇る「つきしろ区」(新城辰夫区長)は、区を挙げて「長寿復活」の活動に取り組んでいる。新城区長は「活動をこの区から市内全体に広げていきたい」と意気込んでいる。

 同区はことし5月、まちづくりに関する事業や企画を市民から募り、助成金を交付する「上がり太陽(てぃーだ)プラン」に申し込んだ。提案事業名は「つきしろ健康むら」。県産食材を使用した食事などで健康を取り戻していくことなどを訴え、助成団体となった。
 特定健診の受診率が高い同区だが、30~50代は低いのが課題となっている。新城区長は「働き盛りのこの世代は家族を養うために働いていかないといけない。忙しいのも分かるが、特定健診を受診してほしい」と話す。
 「欧米型の食生活を続けていると体にも悪影響だ。かつての県産食材で健康を取り戻したい」との思いから、7月には「芋ごはん」や「もずくのみそ汁」など、県産食材を使用した健康食を提供する試食会を開催した。働き盛りの両親へ向け、子どもたちから健康を気遣うメッセージを発表する取り組みもあった。
 新城区長は「今後も健康づくりのために、さまざまな取り組みを考えている。継続していくことが大事だ」と話した。