穏やかな天気は狙い目


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 鯨が回遊するので魚はおびえて釣れないというのはウソで、1月から3月ごろは水温が21―23℃と年間で最も低くなるからである。海の中の魚は寒がりで、前日より水温が2℃も下がると深い所へ移動したり、海底で餌も食べず、動かなくなったりするので冬の魚は釣りにくいといわれている。
 例外もある。チヌに代表される温帯の本土で見掛ける魚種は産卵期を迎えるので、満潮時には浅場で予想外の記録物がヒットしたりする。

☆年間記録魚が釣れた月(過去17年間)データ

魚種/月 1月 2月 3月 4月 5月
チ ヌ   2匹 4匹 6匹    1匹
グ レ   4匹 2匹 3匹 1匹
コ チ   1匹 1匹 1匹 3匹
キ ス   2匹 4匹 5匹 1匹
タマン   1匹 1匹     1匹 7匹
(浅場)

☆ボウズなし、冬の釣りワンポイントアドバイス
 (1)2―3日穏やかな日が続くとよく釣れる。
 (2)ウキ釣りはできるだけ深場(水深5メートル以上)を狙い、予備として穴釣り用のぶらくり仕掛けを持参する。
 (3)投げ釣りは深場で遠投(100メートル)、河口、大きな港などを細仕掛けで狙う(仕掛けはジェット天秤、ハリがまかつキス・カレイ仕掛け14号、ハリスは4号で2本バリになっていてベスト)。餌はサンマ短冊切りとゴカイ、ほかに生きエビなど2種類付ける。
 (4)釣れないときは2時間おきにポイント移動する。

《各地の釣果》
 ○首里中3人グループ、サビキ釣りでトカジャー15匹。2月3日、宜野湾マリーナに泊めてあるお父さんの船の桟橋からの釣果。ハリス1・5号のサビキ釣り。(シーランド宜野湾)
 ○慶良間磯で131センチ、31・5キロのガーラ。1月28日、仲里紳さんはスルルの餌で釣ったシジャーを餌にしてゲットした。竿・ダイコーフルフィールド100号、リール・9/0、道糸・磯ハンター70号、ハリス・100号、ハリ・ムロアジ28号。(丸沖つりぐ)
 ○本部山川漁港の夜釣りで57センチのタマンと40センチのミーバイ。2月4日午後11時半、道糸8号、ハリス10号、ハリビーク3/0、餌サンマの切り身で打ち込み釣りをした喜納政悠君の釣果。ポイントは防波堤釣り入門85ページFポイント。(もとぶつりぐ)
 ○本島西海岸、いずれも深夜の午前3時に大型タマン。北谷町の小田拓さん、砂辺海岸で60・2センチと58センチのタマンを道糸12号、ハリス16号、タコの餌で釣った。(サンノリー北谷)
 読谷海岸で同時刻に白井一也さんも59センチと57センチのタマンを道糸12号、ハリス14号、白イカの餌の打ち込み釣りで釣った。(サンノリー北谷)
 どちらもハリスが道糸よりも2号以上太い沖縄オリジナル仕掛け。
 ○名護七曲がりでチヌ9匹の数釣り。1月26日、午後零時からの2時間35センチ前後がウキ釣りで入れ食いした。釣り人は中村泉信さんで翌日も9匹釣った。(シーランド北谷)
 ○ジギングで96・5センチのイヌバーなど知人のマイボートで。那覇市の江洲賀隆さんの2月3日の釣果で、ほかにもカンパチ、シルイユーなどがヒットした。ルアーはジグ150グラムのピンク。(マンモス小禄)
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 フィッシング沖縄社 城一人 098(933)2073 メールfishing@ii-okinawa.ne.jp

【写真説明】上から
(1)トカジャー数釣り、(左から)倉田ゆうき、比嘉こうじ、新城安麻呂君
(2)慶良間磯で31・5キロのガーラを釣った仲里さん
(3)本部中3年、喜納君の釣果と弟の政継君
(4)午前3時に北谷で釣れたタマンと小田さん
(5)西海岸で午前3時ごろに釣れたタマンと白井さん
(6)名護七曲がりでチヌ9匹。2日連続で数釣りした中村さん
(7)ジギングでイヌバー、カンパチ、シルイユーなどをゲットした江洲さん